ごあいさつ

兵庫県知事 井戸 敏三

 身の回りにあふれるさまざまな製品。そこから、私たちは性能や安全性、価格、デザインなどを考えて選びます。しかし、時にそれらを越えて心に響く製品に出会うことがあるのではないでしょうか。
 近年、デザインの領域は広がり、姿・形にとどまらず、作り手と使い手の感性が共鳴し、感動が生まれる「感性価値」という考え方が注目されています。こうした「+αの価値」が、ものづくり産業の新たな発展につながると期待しています。
 兵庫県は、社団法人兵庫工業会とともに、県内企業のデザイン開発の促進をめざし、「グッドデザインひょうご」の選定に取り組んできました。16回目の今回、産業・ビジネス、日常生活品の2部門、21点が選定されました。いずれも、各企業のこだわりや情熱が感じられる、すばらしい製品です。関係の皆様のご尽力に感謝します。
 今後とも、多様なニーズに対応し、暮らしを豊かにする優れたデザインの商品開発を積極的に支援していきます。グッドデザインひょうご選定商品が多くの人に親しまれ、兵庫のものづくりの元気が大きく広がっていくことを願っています。

社団法人 兵庫工業会 会長 山口 喜弘

 社団法人兵庫工業会が「グッドデザインひょうご」の選定事業を兵庫県より受託するようになり、早くも5年目になります。本年も非常に高レベルの選定商品がそろったことに、その間の県内でのプロダクトデザインの進展がうかがえ、うれしく思います。
 本年の選定商品の中でも、大賞を受賞された「船舶用ナビゲーション」は、兵庫のものづくりをアピールするにふさわしい機能美を有する優れた商品であり、開発者のご努力に心から敬意を表します。
 また、今回、会長賞には「シルキー ヤマビコ」を選ばせていただきました。非常に地味なハンドツールの分野で、永年にわたって磨き上げられた使い勝手の良さと無駄のない造形美との融合に感銘したからです。
 「グッドデザインひょうご」選定委員会での各賞の選定に際しましては、実に活発な意見交換がなされました。それぞれの意見をお聞きするとき、作り手側の創意工夫による機能美の追求と、ユーザー側の多様な欲求とのマッチングの難しさを感じますが、それがデザインの奥深いところでしょう。
 また、残念ながら「食品パッケージ部門」において、部門賞ならびに該当商品なしという結果になりましたが、今後のこの分野の商品開発と商品応募に期待したいと思います。
 ところで、昨今の世界的な金融危機に端を発する未曽有の経済停滞を克服していくためには、需要の拡大が重要な課題であり、消費者の購買意欲を喚起する商品のデザインの重要性がさらに高くなると思われます。今後とも、「グッドデザインひょうご」の選定を通して、兵庫発デザイン商品のさらなる発展を図りたいと念願しております。県内企業の皆様からの多数のご応募をお願い申し上げます。
 最後になりましたが、業務ご多忙の中、選定にご尽力いただきました山本委員長はじめ選定委員の皆様、さらには事業にご協力いただきました県立工業技術センターの皆様に深く御礼申し上げます。

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